「世界の料理ショー」という番組を知っているだろうか?
1968年から1971年まで、カナダ放送協会(CBC)で制作・放送されたテレビ番組で、日本ではは1974年4月28日から1978年12月29日まで、東京12チャンネル(現・テレビ東京)が放送した。
私が料理に興味を持った最初の番組だったように記憶している。
番組の構成としては、司会者であり料理人であるグラハム・カーが、旅などをしたVTRから始まり、そこで食べた美味しい料理を紹介する。
そのまま作ったり、アレンジしたりして作る。
グラハム・カーは料理も上手いが、トークも面白い。
よく料理番組で焼き時間や煮込み時間がかかる時、スーッと出来た物を出す事があるが、
グラハム・カーは「時よすすめ!」と言い、カメラも1〜2秒壁を映し、またグラハム・カーにカメラを向ける。
「はい。あれから2時間経ちました。」などと言う。
スタジオで生で見ている観客は大笑いである。
チョット雑っぽい作り方ではあるが、非常に豪華な料理が出来上がる。
今ほど料理の情報がない時代だったので、結構新鮮で魅かれた。
「食べてみたい」と思った。
最後は、グラスにワインを注ぎ、グラハム・カーが料理を一口食べる。
グラハム・カーの美味しい顔がアップになる。
そして、スタジオのお客さんの中から1人選んで一緒に料理を食べながらエンディングに入る。
そんな感じの番組である。
この頃の料理番組は、料理の作り方を紹介して終わりであったが、
「世界の料理ショー」は料理番組とバラエティーをミックスしたような感じで非常に面白い番組でした。
最近そのDVDが出ていることを知ったので紹介したいと思います。